ラーメン・パスタ・そば・うどん店にとって、
業務用ゆで麺機は日々の営業を支え、仕上がりと提供スピードを左右する重要な厨房機器です。

一口に業務用ゆで麺機といっても、提供する麺の種類や回転数によって、求められる性能や構造は異なります。

本コラムでは、業態ごとに重視したい業務用ゆで麺機の特徴と、主な種類について解説します。

業態別|おすすめ業務用ゆで麺機

中華・ラーメン店向け

角型ゆで麺器(省エネタイプ)

角型ゆで麺機(省エネタイプ)
タニコー TGUS-A60

角型ゆで麺器(省エネタイプ)は、
高い熱効率でしっかり沸騰を保ちながら、排熱を抑える設計の業務用ゆで麺器です。

待機時のガス使用量を抑える機能や、清掃しやすい構造により、
日々のランニングコストや作業負担を軽減します。

ラーメン店はもちろん、うどん・そば店など、
麺を主力とする店舗でも幅広く使用されています。

■角槽ラーメン釜 

角槽ラーメン釜
マルゼン MRK-046B(一槽式)

角槽ラーメン釜は、ラーメン専用に設計された業務用ゆで麺器で、
回転率を重視するラーメン店で多く使われています。

角型の湯槽を採用することで、
テボの配置や作業動線が整理しやすく、
限られた厨房スペースでも効率よく調理が行えます。

■卓上ラーメン釜

卓上ラーメン釜
マルゼン MRK-045TB

卓上ラーメン釜は、カウンター内や小規模な厨房にも設置しやすい、
コンパクトな業務用ゆで麺器です。

初期費用や設置スペースを抑えて開業したい方に適しており、
席数の少ない店舗や間口の限られた物件でも導入しやすいのが特徴です。

そば・うどん専門店向け

日本そば釜 コンパクトタイプ 

日本そば釜コンパクト
マルゼン MGS-MT

日本そば釜コンパクトタイプは、マルゼン独自の噴流釜(特殊フィン付き)により、
そばを適度にほぐしながらおいしく茹で上げます。

コンパクト設計ながら高火力バーナーを搭載。
沸き上がりと湯温の回復が早く、スピーディな提供を支えます。

■角型うどん釜・ゆがき槽付湯煎器 

角型うどん釜・ゆがき槽付湯煎器
タニコー TGKU-90YU

角型うどん釜・ゆがき槽付湯煎器は、
湯がき槽と湯煎器を一体化した省スペース設計の業務用うどん釜です。

耐食性に優れたSUS316ステンレスを採用し、塩分の多いうどん調理にも対応。
湯煎器は、麺の保温や温め直しに使用できます。

駅そばやフードコーナーなどの大量提供に最適です。

■冷凍麺釜

冷凍麺釜
マルゼン MRF-046C

冷凍麺をすばやく解凍できる、高い沸騰力を備えた設計です。
連続投入しても湯温が下がりにくく、安定した茹で上がりを実現します。

冷凍麺本来の食感や風味を引き出し、ピークタイムでも安定した提供が可能です。

さらに、排気熱を再利用した給湯装置を搭載した省エネ設計。
効率的な連続調理をサポートします。

イタリアン・パスタ店向け

■ガス反転スパゲティ釜

ガス反転スパゲティ釜
マルゼン MRP-H046
マルゼン反転カゴ

ゆで槽には耐食性に優れたSUS316Lステンレスを採用。
大量の塩を使用するスパゲティ調理に適した仕様です。

コンパクト設計で、限られた厨房スペースにも設置しやすいモデル。
反転カゴ式により、麺上げ作業もスムーズに行えます。

■スパゲッティボイラー

スパゲッティボイラー
タニコー TGSB-A50R
タニコー反転カゴ

業界トップクラスの省エネ設計で、ランニングコストや空調費の削減に貢献します。

省スペース設計で作業性にも配慮。
反転カゴ式のため、誰でもスムーズに麺上げが可能です。

業務用ゆで麺機|ガス式と電気式の違いと特徴

業務用ゆで麺機には、大きく分けて「ガス式」と「電気式」の2種類があります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、店舗の規模や営業スタイルによって適した機種が異なります。

ガス式の特徴

ガス式は火力が強く、立ち上がりが早いのが最大の特長です。
大量調理や回転率の高い店舗に向いています。
湯温の回復も早いため、麺を連続投入する業態でも安定した茹で上がりが可能です。

一方で、ガス配管工事が必要になる場合があり、設置条件の確認が重要です。

電気式の特徴

電気式は温度管理が安定しており、操作がシンプルです。
火を使わないため、厨房環境を整えやすいというメリットがあります。
また、ガス設備がないテナントでも導入しやすい点も魅力です。

ただし、機種によってはガス式に比べて立ち上がりに時間がかかる場合があります。

業務用ゆで麺機の作業効率を高めるおすすめ機能

オートリフト機能(自動リフトアップ)

オートリフト機能

タイマー設定により、ゆでカゴ(テボ)が自動で上昇する機能です。
ゆで時間を正確に管理できるため、仕上がり確認の手間を軽減できます。

スタッフの経験に左右されることなく、安定した品質での提供が可能です。
ピークタイムの作業負担軽減にもつながります。

ゆげシャッター

ゆげシャッター

ゆでカゴを使用していないときに自動でシャッターが閉まり、
蒸気を内部に閉じ込める機能です。

熱効率を高めることで沸騰までの時間を短縮し、連続調理時の湯温低下も抑制します。
さらに、熱湯のはね返りを防ぎ、安全性の向上にも貢献します。

給排水設備は必須、水質にも配慮を

ゆで麺機は大量の湯を使用するため、設置には給水・排水設備が必須です。

また、機器の性能を十分に発揮させるには、「水質」への配慮も重要です。

水の硬度や不純物は、麺の食感やスープ・だしの風味に影響するだけでなく、
沸騰状態やアクの出方にも関わります。

その結果、ゆで麺機の安定稼働や日々の清掃性にも差が生じることがあります。

業務用ゆで麺機を選ぶ際のチェックポイント

業務用ゆで麺機は、業態や店舗規模に合った機種を選ぶことが重要です。
導入前に、次のポイントを確認しておきましょう。

想定客数と回転率

ピーク時に何食提供するかによって、必要な火力や槽数は変わります。
回転率が高い店舗では、湯温回復の早い高火力タイプが適しています。

ガス式か電気式か

店舗の設備条件に合わせて選定します。
ガス容量や電気容量、テナント制限の有無を事前に確認しておきましょう。

設置スペースと厨房動線

本体サイズだけでなく、作業スペースや動線も重要です。
テボの上げ下げや湯切りがスムーズに行える配置かを確認します。

給排水設備

業務用ゆで麺機には給水・排水設備が必須です。
給水圧や排水経路に問題がないか、事前確認が必要です。

麺の種類への適合

生麺・冷凍麺など、使用する麺に合った機種を選びます。
冷凍麺を多用する場合は、湯温が下がりにくい構造の機種が適しています。

業務用ゆで麺機は、店舗の生産力を左右する重要な設備です。
営業スタイルと厨房環境を踏まえ、最適な一台を選定することが大切です。

まとめ

業務用ゆで麺機は、麺の仕上がりと提供スピードを左右する、店舗運営の要となる設備です。
業態や提供数に合った機種選びが、安定した品質と回転率向上につながります。

開業前は設置可否だけでなく、想定客数やオペレーションに適しているかを基準に検討することが重要です。

機種選定や設置でお悩みの際は、厨房市場までお気軽にご相談ください。
業態・ご予算・厨房環境に合わせて最適な一台をご提案いたします。